著者:黒田聡、雨宮拓、徳田直樹、高橋陽一
発行日:2009年1月28日
発行者:佐々木幹夫
発行所:株式会社翔泳社
243ページ
2,480円+税
ポイント
最も大きなポイントとしては、この手の書籍が今までなかったことです。ITエンジニアとしてシステムを設計し、プログラムを作成し、テストが完了したシステムを納品する工程はとても重要な部分ですが、新しいシステムを構築する際には必ずと言って良いほど"マニュアル作成"の工程も含まれます。
私も少なからず、マニュアル作成の担当をしたり、様々なシステム開発でマニュアル作成の指示を出したりしていました。しかし作成するにあたっては、既存のマニュアルを参考にしたり、以前のシステムのマニュアルの書き方を参考にしたりというのが大半ではないでしょうか?
私もマニュアル作成については"本当にこんな書き方でよいのだろうか?"や"マニュアルの書き方を学びたい"と何度も感じていましたが、この書籍のように、システムに特化したマニュアル作成ガイドについては見つけられませんでした。
内容についての詳細は後述しますが、私が求めていたマニュアル作成のノウハウについて、この一冊に多くが書かれている理想的な内容の書籍でした。
内容
ITエンジニア必携!システムを活かしてもらうマニュアルの作り方を徹底詳解。
ユーザーの満足度を高める!ユーザーの誤操作を防ぐ!ユーザーの使いやすさを追求する!初めて作る人でもこの一冊ですべてがわかる。
- マニュアル作成の「間違った常識」
- マニュアルの企画はこう進める
- マニュアルの文章はこう書く
- マニュアルの仕様書をわかりやすくするビジュアル表現
- マニュアルの校正・表現の校正はこう進める
- マニュアルの保守管理はこうする
- 部品化と構造化で効率アップ
内容としては具体的な例や、図での説明も多く、解説書のわりには非常に読みやすい内容になっていると思います。まずマニュアルは何のために作成するのかという本質から始まり、業務システムのマニュアルが他のマニュアルと違う点。一般的な文書作成の常識とは違う、ユーザーマニュアル特有の書き方についてまとめられています。
また文書の表現の仕方、ビジュアル(図や表など)の効果的な使い方などのテクニックについても具体的な例文を用いてわかりやすく解説されています。そしてマニュアルをひとつの成果物としてとらえ、いかに校正し、品質を高めるかについてのポイントがまとめられています。
そして、実際の現場では、とりあえずマニュアルを作成し、そのあとは利用されようが利用されまいが放置されたままということも多いのではないでしょうか?そのならないための、マニュアルの保守管理の方法について書かれており、最後はマニュアル作成の効率化のための様々なテクニックや、知識が書かれています。
作成したマニュアルが、本当に現場で効果的に利用されているか?内容はこれでよかったか?など、マニュアル作成に対する疑問に対する答えがたくさん詰まっている書籍だと思いまので、ぜひ読んでみてもらいたい一冊です。
コメントする