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 Redmineーもっと手軽にプロジェクト管理!

 

 著者: 倉貫 義人 栗栖 義臣 並河 祐貴 前田 直樹

発行日: 2009年8月1日

発行人: 土田 米一

発行所: 株式会社インプレスジャパン

231ページ

2,100円+税

 

内容

プロジェクト管理入門から、Redmine導入・運用・プラグイン開発まで

Excel派もTrac派も大注目!使いやすい、覚えやすい、プロジェクト管理の効率が

ぐ?んとUP↑ 1.導入・設定 2.チケット登録 3.すぐ見える化

 

Chapter1 プロジェクト管理をもっと楽に!楽しく!

  • Redmineでプロジェクト管理を変える!
  • 導入と活用のキーポイントを紹介

 

Chapter2 Redmineの使いどころ・勘どころ

  • 導入の前後でどうかわる?導入効率がよくわかる

 

Chapter3 どうやって導入する?[Windows/Linux/Amazon EC2編]

  • Amazon EC2ならインストールなしで、すぐに運用できる!
  • WindowsやLinuxへのセットアップ方法も紹介

 

Chapter4 プロジェクトメンバーはどう使う?

  • メンバーすべてがカンタンに使いこなせる!
  • ユーザーの登録から、プロジェクト/チケットの作成、SCMとの連携まで

 

Chapter5 システム管理者はどう設定する?

  • 標準設定はここまで変えられる!
  • ロール、プロジェクト、チケット、サイト全体などをカスタマイズ

 

Chapter6 どう工夫して運用する?

  • 万が一に備えて、バックアップは必須!
  • 性能もバージョンアップも考えて、しっかり運用

 

Chapter7 プラグイン、動追加する?どう作る?

  • より使いやすく、さらに管理しやすく!
  • さまざまなプラグインを紹介。開発方法hも解説

 

ポイント

 Redmineは、システム開発・運用時にプロジェクト管理で活用することができる、

ITS(Issue Tracking System):課題管理システムです。

以前は開発時のバグ管理や、運用時のサポートツールとして、

BTS(Bug Tracking System)が利用されてきたが、現在では様々な機能が

追加され、プロジェクト管理全般で利用することができるプロジェクト管理ツール

にまで発展してきている。

 

もちろんRedmineでも、BTSとしてだけでなくプロジェクトの概要・活動・ロードマップ

を管理したり、チケット(タスク管理の最小単位)の作成、ニュース・フォーラムの登録、

文書・ファイルの管理、Wiki、ソース管理連携機能などの多くの機能を備えている。

 

Redmineは、ITSの中でも最も後発に出現したシステムの一つであり(2009年現在)

現在、最も評価も高く、高機能なシステムといえるでしょう。

デファクトなシステムの移り変わりとしては、Bugzilla→Mantis→Trac→Redmineと

なってくるのではないでしょうか?

 

さて、本書の内容ですが、上記のようなITS・プロジェクト管理についての概要から

始まり、インストール方法、各機能の操作説明、運用時のポイント、プラグインに

ついてという流れになっています。

 

ある程度、BTS・ITSについて知識があり、オープンソフトウェアのインストールの

経験があれば、概要とインストール方法については、十分Webで調べられる範囲

である。また操作方法についても、基本は直感的に分かる範囲の説明がダラダラ

と書かれているという感じです。調査のための時間短縮にはなると思います。

 

Webでの情報が少ない部分としては、最後の2つの章、どう工夫して運用する?

と、プラグインの活用についてです。こちらは、実際にシステムを業務で利用する

する際に必要になってくる、データのバックアップの方法や運用する、

アプリケーションサーバの変更方法やクラスタリングについて、Redmineの

バージョンアップについてが詳しく書かれています。

Redmineは、ある程度は設定でカスタマイズは可能ですが、Ruby On Railsで

開発されているので、ソースレベルでのカスタマイズが非常に簡単にすることが

可能です。

私も、実際の業務でRedmineを使用しており、項目の並びや、表示非表示、

運用に合わせた画面のリンクの追加、プロジェクト選択時の初期表示タブの変更

など、ソースレベルでどんどん変更し運用しやすいようにカスタマイズしています。

※Ruby On Rails は未経験ですが、MVCモデルがわかれば容易にソースを

変更してカスタマイズできると思います。

最後に、ソースでのカスタマイズだけでなく、プラグインを利用することでの機能

追加の方法や、プラグイ自体の作成方法についても簡単に説明されています。

 

本書以外にも、Redmineの解説書は以下のものが発売されています。

 

 

入門Redmine

 

似たような内容だとは思いましたが、発売日が新しいので私は、

 Redmineーもっと手軽にプロジェクト管理! の方を選択しました。

 

リンク: Redmine.JP - 日本語情報サイト

 

 

最初に

"Ruby(ルビー)"は、まつもとゆきひろにより開発された和製オブジェクト指向スクリプト言語で、従来Perl、PHPなどのスクリプト言語が用いられてきた領域でオブジェクト指向プログラミングを実現することができる。特徴的な機能としては、クラス定義、ガベージコレクション、強力な正規表現処理、マルチスレッド、例外処理、イテレータ・クロージャ、Mixin、演算子オーバーロードなどである。

 

また"Rails(レイルズ)"とは、David Heinemeier Hanssonによって発表された、Webアプリケーションを簡単に開発できるフルスタックのフレームワークです。Rubyのスクリプト言語としての使いやすさと、オブジェクト指向による再利用性と生産性の高さ、動的なふるまいなどが人気を呼んでいます。

 

MVCアーキテクチャ

JavaでのStruts(ストラッツ)をはじめ、多くのWebアプリケーションフレームワークが採用している"MVCアーキテクチャ"をRailsも採用しています。その中でもRailsは、シンプルに、簡単に利用できるように考えられています。ルールに従った開発をおこなうことで余分な設定ファイルを定義することなく利用できます。この導入の容易さはとても重要です。

 

インストール

Ruby, Railsともにインストールはてても簡単です。それでは早速インストールの手順を書いていきます。Windows環境、Linux環境それぞれについて同時に説明していきます。

まずは、Rubyをインストールします。

 

[Windows環境]

以下より、One?Click installerをダウンロードします。

http://rubyforge.org/projects/rubyinstaller/

2009/2/15現在の最新のリリース版、"One-Click Ruby Installer 186-26 Final Release"

を今回はダウンロード・インストールしました。インストールは実行形式のファイルなので、

標準的に問題なくインストールできました。

※Rubyのパッケージ管理システムである、RubyGemsも同時にインストールされます。

 

[Linux環境]

私の環境のFedoraではパッケージより簡単にインストールできます。

# yum install ruby ruby-libs ruby-devel ruby-irb ruby-ri

引き続き、RubyGemsもインストールします。

#yum install rubygems

 

また、ソースからインストールするには、以下よりソースコードを入手します。

http://www.ruby-lang.org/ja/downloads/

現時点での最新版は、1.9.1でした。(パッケージでのインストールだと1.8.6)

>gzip -dc ruby-1.9.1-p0.tar.gz | tar xf -

>cd ruby-1.9.1-p0

>./configure

>make

>su

#make install

#exit

>make clean

 

同様にRubyGemsは、以下よりダウンロードします。

http://rubyforge.org/projects/rubygems/

現時点での最新版は1.3.1でした。パッケージでのインストールだと0.9.4)

>tar -xzf rubygems-1.3.1.tgz

>cd rubygems-1.3.1

>su

#ruby setup.rb

#exit

>

 

次に、Railsをインストールします。

 

[Windows環境]

コマンドラインより以下のコマンドを実行します。

>gem install rails --include-dependencies

 

[Linux環境]

シェルより以下のコマンドを実行します。

>su

#gem install rails --include-dependencies

 

以上で、それぞれの環境でそれぞれのツールがインストールされました。

Ruby,RubyGems,Railsです。バージョンはそれぞれのコマンドのオプションで、

-V を指定して実行すると表示されますし、動作確認も これでできます。

 

私の環境では、

ruby -v

->ruby 1.8.6

gem -v

->0.9.4

rails -v

->Rails 2.2.2

でした。

 

ここで1点注意点!!

パッケージやバイナリにてインストールすると、RubyGemsのバージョンが低く、

Railsの2.2.2の場合、実行することができません。RubyGemsを1.3.1以上に

アップデートしないといけないようです。

 

[Windows環境]

通常は以下のコマンドでアップデートできるのですが...。

>gem update --system

Windows環境の場合はうまく動かないようなので、以下のコマンドを実行します。

>gem install rubygems-update

>update_rubygems

RubyGemsアップデート用のパッケージをインストールして実行するという方法

 

[Linux環境]

>su

#gem update --system

 

以上で、めでたく以下のように更新され、Ruby,Railsの動作が確認できました。

>gems -v

1.3.1

 

今度は、実際にRubyの動作確認や、Railsの実行方法など、Ruby全般の解説

をしていきたいと思いますのでまた見に来てください。